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齊物論篇第二

 

南郭子棊†、隱几而坐、仰天而嘘、荅†焉似喪其禺†、顏成子游、立侍乎前、曰何居乎、形固可使如槁木、而心固可使如死灰乎、今之隱几者、非昔之隱几者也、子棊†曰、偃不亦善乎、而問之也、今者吾喪我、汝知之乎、汝聞人籟、而未聞地籟、汝聞地籟、而未聞天籟夫、

†棊の字、ほんとは下が木でなく糸。†荅の字、ほんとは口へんに荅。†禺の字、ほんとは耒に禺。

〔一〕 南郭子棊†(なんくわくしき)几(き)に隱(よ)りて坐し、天を仰ぎて嘘す*、荅†焉*として其の禺†*を喪(わす)るるに似たり。顏成子游(がんせいしいう)、立ちて前に侍す。曰く何居(なん)ぞや、形は固より槁木*のごとくならしむべく、心は固より死灰*のごとくならしむべきか。今の几に隱る者は昔の几に隱る者に非ざるなりと。子棊†曰く、偃(えん)よ、亦た善からずや、而ぢの之を問ふこと。今者(いま)吾れ我を喪る。汝之を知るか。汝は人籟を聞くも、未だ地籟を聞かず、汝は地籟を聞くも、未だ天籟を聞かざるかなと。

*嘘す、大きく息を吐く。*荅†焉、たふえん、身も心も忘れるさま。*禺†、ぐう、躯体。*槁木、かうぼく、枯れ木。*死灰、しくわい、冷えた灰。

 

子游曰、敢問其方、子棊†曰、夫大塊噫氣其名爲風、是唯无作、作則萬竅怒号†、而獨不聞之膠†膠†乎、山陵之畏佳、大木百圍之竅穴、似鼻、似口、似耳、似枅、似圏、似臼、似圭†、似汚、

†棊の字、ほんとは下が木でなく糸。†号の字、ほんとは口へんに号。†膠の字、ほんとはにく月なし。†圭の字、ほんとはさんずいに圭。

子游曰く、敢て其の方を問はんと。子棊†曰く、夫れ大塊*の噫氣*は其の名を風と爲す。是れ唯だ作(おこ)ること无し、作れば則ち萬竅怒号†す。而ぢ獨(まさ)に之の膠†膠†(りうりう)たるを聞かざるか。山陵の畏佳*たる、大木百圍の竅穴は、鼻に似、口に似、耳に似、枅*に似、圏*に似、臼に似、圭†(あ)に似、汚(を)に似たり。

*大塊、たいくわい、大地。*噫氣、あいき、あくび。*畏佳、いし、高低があって廻るさま。*枅、けい、酒壷。*圏、けん、杯。

 

激者、高†者、叱者、吸者、叫者、豪†者、夭†者、咬者、前者唱于、而随者唱禺†、令†風則小和、飄風則大和、歯絡マ則衆竅為虚。而独不見之調調之刀刀乎、

†高の字、ほんとは言べんに高。†豪の字、ほんとは言べんに豪。†夭の字、ほんとは宀かんむりに夭。†禺の字、ほんとは口へんに禺。†令の字、ほんとはさんずいに令。

激する者、高†*する者、叱する者、吸ふ者、叫ぶ者、豪†*する者、夭†*する者、咬*する者あり。前なる者は于と唱へ、随ふ者は禺†(ぎよう)と唱ふ。令†風*は則ち小和し、飄風*は則ち大和す。歯浴籾Z(や)めば、則ち衆竅も虚と爲る。而ぢ獨(まさ)に之の調調(てうてう)たると之の刀刀(たうたう)たるを見ざるかと。

*高†、かう、呼ぶ。*豪†、がう、泣き叫ぶ。*夭†、えう、深い。*咬、かう、悲しい。*令†風、れいふう、そよ風。*飄風、へうふう、強風。*歯浴Aれいふう、激しい風。

 

子游曰、地籟則衆竅是已、人籟則比竹是已、敢問天籟、子棊†曰、夫吹萬不同而使其自己也、咸其自取、怒者其誰邪、

†棊の字、ほんとは下が木でなく糸。

子游曰く、地籟は則ち衆竅是れのみ。人籟は即ち比竹*是れのみ。敢て天籟を問ふと。子棊†曰く、夫れ吹くこと萬にして同じからざるも、而も其の己よりせしむ。咸(ことゞゝ)く其の自ら取るなり。怒する者は其れ誰ぞやと。

*比竹、ひちく、竹をならべて編んだ笙の類。

 

大知閑閑、小知顯閨A大言炎炎、小言・・、大恐縵縵、小恐惴惴、其寐也魂交、其覺也形開、與接爲構、日以心鬪、縵者、窖者、密者、

〔二〕 大知は閑閑*たり、小知は顯閨魔スり。大言は炎炎*たり、小言は・・*たり。小恐は惴惴*たり、大恐は縵縵*たり。其の寐ぬるや魂交り、其の覺むるや形開き、與に接して構ふるを爲し、日々に心を以て鬪はしむ。縵*なる者あり、窖*なる者あり、密なる者あり。

*閑閑、かんかん、ゆったり。*顯閨Aかんかん、こせこせ。*炎炎、たんたん、淡白。*・・、せんせん、つべこべ。*惴惴、ずゐずゐ、びくびく。*縵縵、まんまん、おおらか。*縵、まん、ゆるやか。*窖、かう、深刻な。

 

其発若機舌†、其司是非之謂也、其留如詛盟、其守勝之謂也、其殺如秋冬、以言其日消也、溺之所爲之、不可使復之也、其厭也如緘、以言共老洫也、近死之心、莫使復陽也、

†舌の字、ほんとは木へんに舌。

其の發すること機舌†*のごとしとは、其の是非を司るの謂なり。其の留まること詛盟*のごとしとは、其の勝ちを守るの謂なり。其の殺(さい)すること秋冬のごとしとは、以て其の日々に消ゆるを言ふなり。溺れて爲す所は、之を復せしむべからず。其の厭(ふさ)がること緘(かん)のごとしとは、以て其の老洫*なるを言ふなり。死に近づくの心は、復た陽(い)かしむる莫し。

*機舌†、きかつ、石弓の箭。*詛盟、そめい、誓約。*老洫、らうきよく、老いて動かないさま。

 

喜怒哀樂、慮嘆變執†、姚佚敬態、樂出虚、蒸成菌、日夜相代乎前、而莫知其所萌、已乎已乎、旦暮得此、其所由以生乎、非彼無我、非我無所取、是亦近矣、而不知其所爲使、若有眞宰、而特不得其朕、可行已信、而不見其形、有情而無形、

†執の字、ほんとは執の下に心。

喜怒哀樂あり、慮嘆變執†*あり、姚佚敬態*あり。樂は虚より出で、蒸は菌を成す*。日夜前に相ひ代るも、而も其の萌す所を知る莫し。已みなん、已みなん。旦暮此を得るは、其れ由りて以て生ずる所あるか。彼に非ざれば我無く、我に非ざれば取る所無し。是れ亦近し。而も其の爲使(いし)する所を知らず。眞宰有るがごときも、而も*其の朕(あと)を得ず。行ふ可(ところ)已(はなは)だ信なるも、而も其の形を見ず、情有れども形無し。

*慮嘆變執†、りよたんへんしふ、憂いと嘆き、恋(變)と執着。*姚佚敬態、えういつけいたい、なまめかしさと気まま、あけすけとわざとらしさ。*蒸は菌を成す、地上の湿気からきのこが生える。*特は置き字。

 

百骸九竅六藏亥†而存焉、吾誰與爲親、汝皆説之乎、其有私焉、如是皆有爲臣妾乎、其臣妾不足以相治乎、其逓相爲君臣乎、其有眞君存焉、如求得其情與不得、無u損乎其眞、

†亥の字、ほんとは貝へんに亥。

百骸九竅六藏*亥†(そなは)りて存す、吾れ誰と與にか親を爲さん。汝皆な之を説ぶか、其れ私有るか。是のごとくんば皆な有(もつ)て臣妾*と爲さんか。其れ臣妾は以て相ひ治むるに足らざるか。其れ逓ひに君臣と相ひ爲るか、其れ眞君有りて存するか。求めて其の情を得ると得ざるとのごときは、其の眞にu損すること無し。

*百骸九竅六藏、百の骨節、九つの穴、六つの内臓。*臣妾、しんせふ、男女の召し使い。

 

一受其成形、不化以待盡、與者相刃相靡、其行盡如馳、而莫之能止、不亦悲乎、終身役役而不見其成功、爾†然疲役而不知其所歸、可不哀邪、人謂之不死、奚u、其形化其心與之然、可不謂大哀乎、人之生也、固若是芒乎、其我獨芒而人亦有不芒者乎、

†爾の字、ほんとは草かんむりに爾。

一たび其の成形を受くれば、化せずして以て盡くるを待つ。物と相ひ刃(さから)ひ相ひ靡(そこな)はば、其の行き盡すこと馳するがごとくにして、之を能く止むること莫し、亦た悲しからずや。終身役役として、其の成功を見ず、爾†然*として疲役して其の歸する所を知らず。哀(あは)れまざるべけんや。人は之を死せずと謂ふも奚のuあらん。其の形化して其の心も之と與に然り、大哀と謂はざるべけんや。人の生や、固より是のごとく芒†たりや、其れ我獨り芒にして、人亦(ある)ひは芒ならざる者有るか。

*爾†然、てつぜん、ぐったり。*芒、ばう、愚昧。

 

夫随其成心而師之、誰獨且無師乎、奚必知代而心自取者有之、愚者與有焉、未成乎心而有是非、是今日適越而昔至也、是以無有爲有、無有爲有、雖有~禹且不能知、我獨且奈何哉、

夫れ其の成心に随ひて之を師とすれば、誰か獨り且た師無からん。奚ぞ必ずしも代を知りて心に自ら取る者のみ之れ有らん。愚者も與にこれ有り。未だ心に成さずして是非有るは、是れ今日越に適きて昔(きのふ)至るなり。是れ有る無きを以て有りと爲す。有ること無きを有りと爲さば、~禹ありと雖も、且(な)ほ知ること能はず、吾れ獨り且た奈何せん。

 

夫言非吹也、言者有言、其所言者、特未定也、果有言邪、其未嘗有言邪、其以爲異於殼†音、亦有辯乎、其無辯乎、道惡乎隱而有眞僞、言惡乎隱而有是非、道惡乎往而不存、言惡乎存而不可、道隱於小成、言隱於榮華、故有儒墨之是非、以是其所非而非其所是、欲是其所非而非其所是、則莫若以明、

†殼の字、ほんとは左下が几(のようなもの)でなく鳥。

〔三〕 夫れ言は吹くに非ざるなり。言は言ふこと有り、其の言ふ所の者特(な)ほ未だ定らず、果して言有りや、其れ未だ嘗て言有らざるか。其れ以て殼†音*に異なりと爲すも、亦た辯あるか、其れ辯無きか。道は惡(なに)に隱(よ)りて眞僞有る、言は惡に隱りて是非有る。道は惡くに往くとして存せざらん、言は惡くに存するとして可ならざらん。道は小成に隱り、言は榮華に隱る。故に儒墨の是非有りて、以て其の非とする所を是として其の是とする所を非とす。其の非とする所を是として其の是とする所を非とせんと欲するは、則ち明を以てするに若く莫し。

*殼†音、こうおん、雛鳥のさえずり。

 

物無非彼、物無非是、自彼則不見、自知則知之、故曰、彼出於是、是亦因彼、彼是方生之説也、雖然方生方死、方死方生、方可方不可、方不可方可、因是因非。因非因是、是以聖人不由而照之于天、亦因是也、

物は彼に非らざるは無く、物は是に非ざるは無し。彼よりすれば則ち見えざるも、自ら知れば則ち之を知る。故に曰く、彼は是より出で、是れも亦た彼に因ると。彼と是は方生の説*なり。然りと雖も方に生ずれば方に死し、方に死すれば方に生ず。方に可なれば方に不可、方に不可なれば方に可なり。是に因りて非に因り、非に因りて是に因る。是を以て聖人は由らずして之を天に照す。亦(た)だ是に因るのみ。

*方生の説、はうせいのせつ、方は並ぶ。

 

是亦彼也、彼亦是也、彼亦一是非、此亦一是非、果且有彼是乎哉、果且無彼是乎哉、彼是莫得其偶、謂之道樞、樞始得其環中、以應無窮、是亦一無窮、非亦一無窮也、故曰莫若以明、

是れも亦た彼なり、彼も亦た是れなり、彼も亦た一是非、此れも亦た一是非なり、果して且た彼と是と有るか、果して且た彼と是と無きや。彼と是と其の偶を得る莫し、之を道樞*と謂ふ。樞にして始めて其の環中*を得て、以て無窮に應ず。是も亦た一無窮、非も亦た一無窮なり、故に曰く明を以てするに若くは莫しと。

*道樞、だうすう、樞(とぼそ)は扉の回転軸。*環中、くわんちう、環は樞を受ける穴。

 

以指喩指之非指、不若以非指喩指之非指也、以馬喩馬之非馬、不若以非馬喩馬之非馬也、天地一指也、萬物一馬也、

〔四〕 指を以て指の指に非ざるを喩すは、指に非ざるを以て指の指に非ざるを喩すには若かざるなり、馬を以て馬の馬に非ざるを喩すは、馬に非ざるを以て馬の馬に非ざるを喩すには若かざるなり。天地も一指なり、萬物も一馬なり。

 

道行之而成、物謂之而然、惡乎然、然於然、惡乎不然、不然於不然、惡乎可、可乎可、惡乎不可、不可乎不可、物固有所然、物固有所可、無物不然、無物不可、

道は之を行きて成り、物は之を謂ひて然り。惡くにか然りとす。然るを然りとす。惡くにか然らずとす。然らざるを然らずとす。惡くにか可とす。可を可とす。惡くにか不可とす。不可を不可とす。物には固より然りとする所有り、物には固より可とする所有り、物として然らざる無く、物として可ならざる無し。

 

故爲是擧莚與楹、惹o西施、恢危†橘†怪、道通爲一、其分也成也、其成也毀也、凡物無成與毀復通爲一、唯達者知通爲一、爲是不用而寓諸庸、庸也者用也、用也者通也、通也者得也、適得而幾矣、因是已、已而不知其然、謂之道、

†危の字、ほんとはりっしんべんに危。†橘の字、ほんとは木へんでなくりっしんべん。

故に是が爲に莚*と楹*、氏魔ニ西施*とを擧ぐれば、恢危†橘†怪*なるも、道は通じて一たり。其の分るゝは成るなり、其の成るは毀(こは)るるなり、凡そ物は成ると毀るるとなく復た通じて一たり。唯だ達者のみ通じて一たるを知る。是が爲に用ひずしてゥを庸に寓す。庸なる者は用なり、用なる者は通なり、通なる者は得なり。適得して幾(ちか)し。是に因るのみ。已(のみ)にして其の然るを知らず、之を道と謂ふ。

*莚、てい、梁。*楹、えい、柱。*氏Aれい、癩病患者。*西施、せいし、美人の名。*恢危†橘†怪、くわいきけつくわい、大いにもとりそむき異なる。

 

勞~明爲一、而不知其同也、謂之朝三、何謂朝三、曰狙公賦予†曰朝三而莫四、衆狙皆怒、曰然則朝四而莫三、衆狙皆悦、名實未虧而喜怒爲用、亦因是也、是以聖人和之以是非、而休乎天鈞、是之謂兩行、

†予の字、ほんとは草かんむりに予。

~明*を勞して一を爲して、而して其の同じきを知らず。之を朝三と謂ふ。何をか朝三と謂ふ、曰く、狙公(そこう)の予†(とち)を賦(わか)ちて曰く、朝は三にして暮は四と。衆狙皆な怒る。曰く、然らば則ち朝は四にして暮は三と。衆狙皆なスぶ。名實未だ虧けずして喜怒用を爲す。亦(た)だ是に因れらんのみ。是を以て聖人は之を和するに是非を以てして天鈞に休(いこ)ふ。是を之れ兩行と謂ふ。

*~明、しんめい、心。

 

古之人、其知有所至矣、惡乎至、有以爲未始有物者、至矣盡矣、不可以加矣、其次以爲有物矣。而未始有封也、其次以爲有封焉、而未始有是非也、是非之彰也、道之所以虧也、道之所以虧、愛之所以成。果且有成與虧乎哉、果且無成與虧乎哉、有成與虧、故昭氏之鼓琴也、無成與虧、故昭氏之不鼓琴也、

古の人、其の知至れる所有り。惡くにか至れる。以て未だ始めより物有らずと爲す者有り、至れり、盡くせり、以て加ふべからず。其の次は以て物有りと爲す、而も未だ始めより封有らざるなり。其の次は以て封有りと爲す、而も未だ始めより是非有らざるなり。是非の彰はるゝや、道の虧くる所以なり。道の虧くる所以は愛の成る所以なり。果して且た成ると虧くると有るか、果して且た成ると虧くると無きか。成ると虧くると有るは、故(すなは)ち昭氏*の琴を鼓するなり。成ると虧くると無きは、故ち昭氏の琴を鼓せざるなり。

*昭氏、せうし、鄭の昭文という楽士。

 

昭文之鼓琴也。師曠之枝策也、惠子之據梧也、三子之知幾乎、皆其盛者也、故載之末年、唯其好之也、以異於彼、其好之也、欲以明之、

昭文の琴を鼓するや、師曠*の策を枝(た)つる*や、惠子の梧(几)に據るや、三子の知は幾(つ)くせるか、皆な其の盛なる者なり。故に之を末年に載せ*、唯だ其の之を好みては、以て彼に異なり、其の之を好みては、以て之を明にせんと欲す。

*師曠、しくわう、春秋時代の晉の楽士。*策を枝つる、琴柱を立てる。*末年に載せ、後世の書に伝えられ。

 

彼非所明而明之、故以堅白之昧終、而其子又以文之綸終、終身無成、若是而可謂成乎、雖我亦成也、若是而不可謂成乎、物與我無成也、是故滑疑之耀、聖人之所圖也、爲是不用而寓ゥ庸、此之謂以明、

彼れ明らかにすべ(所)きに非ざるに、而も之を明らかにせんとす、故に堅白*の昧(くら)きを以て終る。而して其の子又た文の綸*を以て終り、終身成ること無し。是のごとくにして成ると謂ふべきか、我と雖も亦成るなり。是のごとくして成ると謂ふべからざるか、物と我と與に成る無し。是の故に滑疑の耀*は聖人の圖る*所なり。是が爲めに用ひずしてゥを庸に寓す、此を之れ明を以てすと謂ふ。

*堅白、けんぱく、名家の公孫龍子に「堅白論」があり、堅白石は一つの石ではなく、堅石と白石の二つだと説いた。*文の綸、文は昭文、綸は先人の事業。*滑疑の耀、こつぎのえう、人を惑乱させる耀き。*圖る、除く。

 

今且有言於此、不知其與是類乎其與是不類乎、類與不類相與爲類、則與彼無以異矣、雖然、請、嘗言之、有始也者、有未始有始也者、有未始有夫未始有始也者、有有也者、有無也者、有未始有無也者、有未始有夫未始有無也者、俄而有無矣、而未知有無之果孰有孰無也、今我則已有謂矣、而未知吾所謂之其果有謂乎其果無謂乎。

〔五〕 今且(そ)れ此に言有り。知らず、是と類するか、其れ是と類せざるか、類すると類せざると、相ひ與に類を爲せば、則ち彼と以て異なる無し。然りと雖も請ふ嘗(こゝろみ)に之を言はん。始めなる者有り。未だ始めより始め有らざる者有り。未だ始めより夫の未だ始めより始め有らざるもの有らざる者有り。有なる者有り、無なる者有り、未だ始めより無有らざる者有り、未だ始めより夫の未だ始めより無有らざるもの有らざる者有り。俄にして有無あり。而して未だ知らず有無の果して孰れか有にして孰れか無なるを。今我は則ち已に謂ふ有り、而して未だ吾が謂ふ所の其の果して謂ふ有るや其の果して謂ふ無きやを知らず。

 

天下、莫大於秋豪之末、而大山爲小、莫壽乎殤子、而彭祖爲夭、天地與吾竝生、而萬物與我爲一、既已爲一矣、且得有言乎、既已謂之一矣、且得無言乎、一與言爲二、二與一爲三、自此以往巧歴不能得、而況其凡乎、故自無適有、以至於三、而況自有適有乎、無適焉、因是已、

天下、秋豪*の末よりも大なるは莫く、而して大山を小と爲す。殤子*より壽なるは莫く、而して彭祖を夭と爲す。天地も我と竝び生じ、而して萬物も我と一たり。既已(すで)に一たり、且た言有るを得んや。既已に之を一と謂ふ、且た言無きを得んや。一と言とは二たり、二と一とは三たり。此より以往は巧歴*も得る能はず、而るを況んや其の凡(はん)をや、故に無より有に適くすら以て三に至る。而るを況んや有より有に適くをや。適く無くして是に因らんのみ。

*秋豪、しうがう、豪は毫。秋の獣類の毛。*殤子、しやうし、二十歳未満で若死にしたもの。*巧歴、かうれき、計算の名人。

 

夫道未始有封、言未始有常、爲是而有畛也、請言其畛、有左有右、有倫有義、有分有辯、有競有爭、此之謂八コ、六合之外聖人存而不論、六合之内聖人論而不議、春秋經世先王之志、聖人議而不辯、故分也者有不分也、辯也者有不辯也、曰何也、聖人懷之、衆人辯之以相示也、故曰、辯也者有不見也、

〔六〕 夫れ道は未だ始めより封有らず、言は未だ始めより常有らず。是が爲めにして畛*有り。請ふ其の畛を言はん、左有り右有り、倫(論)有り義(議)有り、分有り辯有り、競有り爭有り。此を之れ八コと謂ふ。六合*の外は聖人存して論ぜず、六合の内は聖人論じて議せず。春秋の經世・先王の志(記)は、聖人議して辯ぜず。故(そ)れ分つ者は分たざる有り、辯ずる者は辯ぜざる有り。曰く何ぞや。聖人は之を懷く、衆人は之を辯じて以て相ひ示す。故に曰く辯ずる者は見ざる有りと。

*畛、しん、田のあぜ。*六合、ろくがふ、天地四方。

 

夫大道不稱、大辯不言、大仁不仁、大廉不兼†、大勇不支†、道昭而不道、言辯而不及、仁常而不周、廉C而不信、勇支†而不成、五者圓†而幾向方矣、故知止其所不知、至矣、孰知不言之辯不道之道、若有能知、此之謂天府、注焉而不満、酌焉而不竭、而不知其所由來、此之謂葆光、

†兼の字、ほんとは口へんに兼。†支の字、ほんとはりっしんべんに支。†圓の字、ほんとは中が員でなく元。

〔七〕 夫れ大道は稱せず、大辯は言はず、大仁は仁ならず、大廉は兼†*ならず、大勇は支†(さから)はず。道は昭(あきら)かなれば道ならず、言は辯ずれば而(すなは)ち及ばず、仁は常なれば而ち周からず、廉はCければ而ち信ならず、勇は支†へば而ち成らず。五者は圓†*なるに而も方*に向ふに幾し。故に知は其の知らざる所に止まれば、至れり。孰れか不言の辯・不道の道を知らん。若し能く知る有らば、此れを之れ天府と謂ふ。注げども滿たず、酌めども竭きず、而も其の由りて來る所を知らず、此れを之れ葆光(ほくわう)と謂ふ。

*兼†、けん、謙譲。*圓†、ゑん、丸い。*方、はう、四角い。

 

故昔者堯問於舜曰、我欲伐宗膾骨敖、南面而不釋然、其故何也、舜曰、夫三子者、猶存乎蓬艾之閨A若不釋然何哉、昔者十日竝出萬物皆照、而況コ之進乎日者乎、

〔八〕 故(そ)れ昔者(むかし)堯の舜に問ひて曰く、我れ宗と膾と胥敖*を伐たんと欲す。南面して釋然(しやくぜん)たらず。其の故は何ぞやと。舜曰く、夫の三子は、猶ほ蓬艾*の閧ノ存す。若ぢの釋然たらざるは何ぞや。昔者十日竝び出でて萬物皆照らさる。而るを況んやコの日よりも進める者をやと。

*宗(そう)・膾(くわい)・胥敖(こつがう)、国名。*蓬艾の閨Aほうがいのかん、未開の地。

 

齧缺問乎王倪曰、子知物之所同是乎、曰吾惡乎知之、子知子之所不知邪、曰吾惡乎知之、然則物無知邪、曰吾惡乎知之、雖然嘗試言之、庸巨†知吾所謂知之非不知邪、庸巨†知吾所謂不知之非知邪、

†巨の字、ほんとは言べんに巨。

〔九〕 齧缺(げつけつ)、王倪(わうげい)に問ひて曰く、子は物の同じく是とする所を知るかと。曰く吾れ惡くんぞ之を知らんと。子は子の知らざる所を知るか。曰く吾れ惡んぞ之を知らんと。然らば則ち物は知ること無きか。曰く吾惡ぞ之を知らん。然りと雖も嘗試(こゝろみ)に之を言はん。庸巨†(なん)ぞ吾の謂ふ所の知の不知に非ざるを知らん。庸巨†ぞ吾の謂ふ所の不知の知に非ざるを知らん。

 

且吾嘗試問乎女、民濕寢則腰疾偏死、鰌然乎哉、木處則惴慄恂懼、猿猴然乎哉、三者孰知正處、民食芻豢、麋鹿食薦、即†且甘帶、鴟鴉耆鼠、四者孰知正味、

†即の字、ほんとはけものへんに即。

且つ吾れ嘗試に女ぢに問はん。民は濕に寢ぬれば則ち腰疾して偏死するも、鰌は然らんや。木に處れば則ち惴慄恂懼*するも、猿猴は然らんや。三者孰れか正處を知る。民は芻豢*を食らひ、麋鹿*は薦*を食らひ、即†且*は帶(へび)を甘しとし、鴟鴉*は鼠を耆(この)む、四者孰れか正味を知る。

*惴慄恂懼、ずゐりつじゆんく、震え上がって怖がる。*芻豢、すうけん、家畜の肉。*麋鹿、びろく、鹿の類。*薦、せん、草。*即†且、そくしよ、むかで。*鴟鴉、しあ、鳶や烏。

 

猿扁†狙以爲雌、麋與鹿交、鰌與魚游、毛牆†麗姫人之所美也、魚見之深入、鳥見之高飛、麋鹿見之決驟、四者孰知天下之正色哉、自我觀之、仁義之端、是非之塗、樊然肴†亂、吾惡能知其辯、

†扁の字、ほんとはけものへんに扁。†牆の字、ほんとは爿へんでなく女へん。†肴の字、ほんとは肴に殳。

猿は扁†狙*を以て雌と爲し、麋(となかい)は鹿と交はり、鰌は魚と游ぶ。毛牆†・麗姫*は人の美とする所なるも、魚は之を見て深く入り、鳥は之を見て高く飛び、麋鹿は之を見て決して驟(はし)る。四者孰れか天下の正色を知らん。我より之を觀れば、仁義の端・是非の塗は、樊然*として肴†亂*す。吾れ惡んぞ能く其の辯を知らんと。

*扁†狙、へんしよ、いぬざる。*毛牆†・麗姫、まうしやう・りき、美人の名。*樊然、はんぜん、雑然。*肴†亂、かうらん、混乱。

 

齧缺曰、子不知利害、則至人固不知利害乎、王倪曰、至人~矣、大澤焚而不能熱、河漢沍而不能寒、疾雷破山飄風振海而不能驚、若然者、乗雲氣騎日月、而遊乎四海之外、死生无變於己、而況利害之端乎、

〔十〕 齧缺曰く、子は利害を知らず、則ち至人は固より利害を知らざるかと。王倪曰く、至人は~なり。大澤焚くとも熱する能はず、河漢沍(こほ)るとも寒する能はず、疾雷の山を破り飄風の海を振ふとも、驚かす能はず。然るがごとき者は、雲氣に乗じ日月に騎りて、四海の外に游び、死生も己を變ずる无し。而るを況んや利害の端をやと。

 

瞿鵲子問乎長梧子曰、吾聞ゥ夫子、聖人不從事於務、不就利、不違害、不喜求、不縁道、无謂有謂、有謂无謂、而遊乎塵垢之外、夫子以爲孟浪之言、而我以爲妙道之行也、吾子以爲奚若、

〔十一〕 瞿鵲子(くじやくし)、長梧子(ちやうごし)に問いて曰く、吾れゥを夫子*に聞けり。聖人は務めに從事せず、利に就かず、害を違(さ)けず、求めるを喜ばず、道に縁(よ)らず、謂ふ无くして謂ふ有り、謂ふ有りて謂ふ无く、而して塵垢の外に游ぶと。夫子は以て孟浪*の言と爲すも、我は以て妙道の行と爲す。吾子は以て奚若と爲すと。

*夫子、孔子のこと(瞿鵲子は孔子の一門とされている)。孟浪、まんらん、とりとめのない。

 

長梧子曰、是黄帝之所聽螢†也、而丘也何足以知之、且女亦大早計、見卵而求時夜、見彈而求鳥†炙、予嘗爲女妄言之、女以妄聽之矣、旁日月、挾宇宙、爲其吻合、置其滑昏†、以隷相尊、衆人役役、聖人愚屯†、參萬歳而一成純、萬物盡然、而以是相蘊、

†螢の字、ほんとは下が虫でなく火。†鳥の字、ほんとは号の右に鳥。†昏の字、ほんとはさんずいに昏。†屯の字、ほんとは草かんむりに屯。

長梧子曰く、是れ黄帝の聽きて螢†(まど)ふ所なり。而るに丘や、何ぞ以て之を知るに足らん。且つ女ぢも亦た太だ早計なり、卵を見て時夜*を求め、彈を見て鳥†炙*を求む。予嘗(こころみ)に女ぢの爲に之を妄言せん、女ぢ以て之を妄聽せよ。日月に旁(なら)び、宇宙を挾(わきばさ)み、其の吻合*を爲し、其の滑昏†*に置(まか)せ、隷*を以て相ひ尊ぶ。衆人は役役たるも、聖人は愚屯†*なり、萬歳に參(まじは)りて成純に一たり、萬物盡(ことゞゝ)く然りとして、而して是を以て相ひ蘊(つゝ)むと。

*時夜、じや、時を告げること。*鳥†炙、けうしや、焼き鳥。*吻合、ふんがふ、ぴったり合う。*滑昏†、こつこん、混沌。*隷、れい、卑しい。*愚屯†、ぐとん、愚鈍。

 

予惡乎知説生之非惑邪、予惡乎知惡死之非弱喪而不知歸者邪、麗之姫、艾封人之子也、晋國之始得之也、涕泣沾襟、及其至於王所、與王同筐牀食芻豢、而後悔其泣也、予惡乎知夫死者不悔其始之薪†生乎、

†薪の字、ほんとは左下が立木でなく單。

予惡くんぞ生を説ぶの惑ひに非ざるを知らんや。予惡くんぞ死を惡(にく)むの、弱喪*して歸るを知らざる者に非ざるを知らんや。麗(り)の姫(き)は艾(がい)の封人の子なり。晉國の始めて之を得るや、涕泣して襟を沾せるも、其の王の所に至り、王と筐牀*を同じくし、芻豢を食ふに及びて、而る後其の泣きしを悔ゆ。予惡くんぞ夫の死せし者も其の始めの生を薪†(もと)めしを悔いざるを知らんや。

*弱喪、じやくさう、幼くして故郷を離れる。*筐牀、きやうしやう、ベッド。

 

夢飲酒者、旦而哭泣、夢哭泣者、旦而田獵、方其夢也、不知其夢也、夢之中又占其夢焉、覺而後知其夢也、且有大覺、而後知此其大夢也、而愚者自以爲覺、竊竊然知之、君乎牧乎、固哉、丘也與女皆夢也、予謂女夢亦夢也、是其言也、其名爲弔詭、萬世之後、而一遇大聖知其解者、是旦暮遇之也、

夢に酒を飲む者は、旦(あした)にして哭泣し、夢に哭泣する者は、旦にして田獵*す。其の夢に方りては、其の夢なるを知らず、夢の中に又た其の夢を占ひ、覺めて後に其の夢なりしを知る。且つ大覺ありて而る後に此れ其の大夢なるを知る。而るを愚者は自ら以て覺めたりと爲し、竊竊然*として之を知る。君たらんか牧たらんかと。固なるかな。丘と女ぢと皆夢なり。予女ぢに夢を謂ふも亦夢なり。是れ其の言や、其の名を弔詭*と爲す。萬世の後に*して一たび大聖の其の解を知る者に遇ふとも、是れ旦暮に之に遇ふなり。

*田獵、でんれふ、狩り。*竊竊然、せつせつぜん、こせこせしているさま。*弔詭、てきき、奇妙極まる話。*萬世の後に〜、万世に一度遇ったとしてもひんぱんに遇っているといえるほどだ。

 

既使我與若辯矣、若勝我、我不若勝、若果是也我果非也邪、我勝若、若不吾勝、我果是也而果非也邪、其或是也其或非也邪、其倶是也其倶非也邪、

既に我と若ぢとをして辯ぜしめんに、若ぢ我に勝ち、我れ若ぢに勝たざれば、若ぢ果して是にして我れ果して非ならんか。我れ君ぢに勝ち、若ぢ吾に勝たざれば、我れ果して是にして而ぢ果して非ならんか。其の或ひは是にして其の或ひは非ならんか。其の倶に是にして其の倶に非ならんか。

 

我與若不能相知也、則人固受其甚†闇、吾誰使正之、使同乎若者正之、既與若同矣、惡能正之、使同乎我者正之、既同乎我矣、惡能正之、使異乎我與若者正之、既異乎我與若矣、惡能正之、使同乎我與若者正之、既同乎我與若矣、惡能正之、然則我與若與人、倶不能相知也、而待彼也邪、

†甚の字、ほんとはKの右に甚。

我と若ぢと相ひ知ること能はず。則ち人固より其の甚†闇*を受けん。吾れ誰にか之を正さしめん。若ぢに同じき者をして之を正さしむれば、既に若ぢと同じ、惡くんぞ能く之を正さん。我に同じき者をして之を正さしむれば、既に我に同じ、惡くんぞ能く之を正さん。我と若ぢとに異なる者をして之を正さしむれば、既に我と若ぢとに異なり、惡くんぞ能く之を正さん。我と若ぢとに同じき者をして之を正さしむれば、既に我と若ぢとに同じ、惡くんぞ能く之を正さん。然らば則ち我と若ぢと人と、倶に相ひ知ること能はず。而(あ)に彼を待たんや。

*甚†闇、たんあん、真っ暗。

 

化聲之相待、若其不相待、和之以天倪、因之以曼衍、所以窮年也、何謂和之以天倪、曰、是不是、然不然、是若果是也、則是之異乎不是也、亦無辯、然若果然也、則然之異乎不然也、亦無辯、忘年忘義、振於無竟、故寓ゥ無竟、

化聲*の相ひ待つは、其の相ひ待たざるがごとし。之を和するに天倪*を以てし、之に因るに曼衍*を以てするは、年を窮むる所以なり。何をか之を和するに天倪を以てすと謂ふ。曰く、是と不是と、然と不然と、是若し果して是ならば、則ち是の不是に異なるや、亦た辯無し。然若し果して然ならば、則ち然の不然に異なるや、亦た辯無し。年を忘れ義を忘れて、無竟に振るふ、故にゥを無竟に寓す。

*化聲、くわせい、是非の弁。*天倪、てんげい、自然の分。*曼衍、まんえん、無限の変化。

 

罔兩問景曰、曩子行、今子止、曩子坐、今子起、何其無特操與、景曰、吾有待而然者邪、吾所待又有待而然者邪、吾待蛇付†蜩翼邪、惡識所以然、惡識所以不然、

†付の字、ほんとは虫へんに付。

〔十二〕 罔兩*景に問ひて曰く、曩(さき)に子行き、今は子止まる。曩に子坐し、今は子起つ。何ぞ其れ特操なきやと。景曰く、吾は待つ有りて然る者か。吾が待つ所も又待つ有りて然る者か。吾は蛇付†*・蜩翼*を待つか。惡くんぞ然る所以を識らん、惡くんぞ然らざる所以を識らんと。

*罔兩、まうりやう、影のまわりにできる薄い影。*蛇付†、だふ、蛇の皮。*蜩翼、てうよく、蝉のぬけがら。

 

昔者莊周夢爲胡蝶、栩栩然胡蝶也、自喩適志與、不知周也、俄然覺、則遽†遽†然周也、不知、周之夢爲胡蝶與、胡蝶之夢爲周與、周與胡蝶、則必有分矣、此之謂物化、

†遽の字、ほんとは草かんむりに遽。

〔十三〕 昔者(むかし)莊周夢に胡蝶と爲る、栩栩然*として胡蝶なり。自ら喩しみて志に適うか、周たるを知らざるなり。俄然として覺むれば、則ち遽†遽†然*として周なり。知らず、周の夢に胡蝶と爲るか、胡蝶の夢に周と爲るか。周と胡蝶とは、即ち必らず分有らん。此れを之れ物の化と謂ふ。

*栩栩然、くくぜん、楽しげなさま。*遽†遽†然、きよきよぜん、はっきりしているさま。

 

 

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